DeNAの「日曜日の呪い」を解いたのは、神里のバットと足だった。同点の8回1死一、二塁、中堅フェンス直撃の決勝2点適時三塁打をマーク。さらに嶺井の遊ゴロの間に俊足を飛ばし、ヘッドスライディングで生還する“神走塁”を決めた。「素直にうれしいです」と日曜日の試合では開幕から9連敗中だったチームを初勝利に導いた。

今季、チームの呪縛を解くのは2度目だった。5月6日の広島戦では開幕から6連敗中だった相手に延長11回に決勝の適時三塁打を放ち、今季初勝利に貢献。ともに途中出場で、ともに適時三塁打で試合を決めた。日曜日初勝利に「あまり意識はしてなかったですけど、今日やっといい週末を迎えられるのかなと思います」と笑顔で話した。

学生時代は父の偉大さを感じながら、プレーした。父昌二さんは豊見城で甲子園に出場し、社会人野球のプリンスホテルにも所属。「(周囲から)あの人の息子だからと見てもらったりした。感謝してます」と父への思いを込めた。チームは連敗を3で止め、リーグ戦再開後初勝利。最下位ながら、3位阪神とは1差、5位中日にゲーム差なしに迫った。【久保賢吾】

○…DeNA三浦監督が、日曜日の今季初勝利に安堵(あんど)した。「これで言われなくなるなと。良かったです」と笑顔で話した。この日は父の日で「野球を与えてくれた存在。おやじがいなかったら、野球をやっていなかったと思うし、監督もできていなかった。感謝しています」と思いを込めた。21日の巨人戦から右太もも裏の肉離れで2軍調整中の楠本が合流予定で、さらに層が厚くなる。

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