2軍広島戦に先発した阪神藤浪晋太郎投手(28)が、5回4安打4四球5失点(自責4)と課題を残した。

先発調整のため2軍行きとなってから2度目の登板。初回は3者凡退だったが、2回に2四球でピンチを背負い、正随に三塁強襲の適時二塁打を浴びるなど3点を先取された。3回も2四球を与え、1死一、二塁から木下に右前適時打を許し、味方の失策もありさらに2点を失った。4回以降は立て直し、追加点を許さなかった。

藤浪は5月31日に1軍再昇格後、中継ぎで5試合6イニングを無失点。6月13日に出場選手登録を抹消され、かねて希望していた先発で2軍再調整に入っていた。

また、右足のコンディション不良で2軍再調整中だった阪神ジェフリー・マルテ内野手(31)が、約1カ月ぶりに実戦復帰した。「3番DH」で出場し、2打席に立ち無安打だった。

平田勝男2軍監督(62)の一問一答は以下の通り。

    ◇    ◇    ◇

-先発藤浪について

「今日は特に右バッターだったね。右バッターに四球から崩れるパターンだったけど。ボール自体は立ち上がりもよかったし、悪くはないんだけど。ストライクを取りに行こうとして、途中で腕が…。『合わせにいったらダメだよ』と、4回ぐらいから『もうちょっと腕を振れ』という話はしたんだけど。4回、5回と感じは取り戻したんで。そういうこともあるよ」

-今日の内容で1軍に推薦できるような感じか

「そんなん1軍に行ったら、また違うやん。5回で5失点か、だからと言って、そういう評価はする…。新人とかとまた違うやん。右バッターに制球が悪かったというところは修正はなんぼでもできるんで。その辺は推薦はなんぼでもできるよ」

-マルテが実戦復帰

「今日力んでたね。いい意味で力入ってた。久しぶりに(試合に出て)今日は気合入ってたし、内容はどうのじゃなく、やっぱり生きた球を見て。また火曜日の遠征(28日からの2軍ソフトバンク3連戦)も連れていって、今度は守らせながら。徐々にペース上げさせていこうかなと。やっぱり次やっちゃったらフィニッシュだから、その辺は徐々にペース上げさせていくというところですわ」

-すぐに1軍は

「いやいやそれはもう、そんなあれはないでしょ。1カ月間くらいブランクあるし、そこはちゃんとファームでしっかりとした成績残して万全で次いかないことにはどうしようもないんじゃないですか」

-井上はいい当たりの長打が2本

「ちょっとずつね、まだまだ2割そこそこのバッターやん。最後のサードゴロも惜しかった。ちょっとずつ上向いてきて、打球が上がってきてるんでね。まー、まだまだよ! コウタもっともっと鍛え…、日高(2軍打撃コーチ)が鍛えてるから」

-中継ぎで評価するピッチャーは

「二保がちょっと登板空いてたけど、何の問題もなく。5月は抑えで頑張ってくれて、ファームの調子が上がってきて、助けてくれたんでね。3連投の岩田。今日『3連投させていいですか?』という安藤コーチのお願いで、田中(広)という好打者にワンポイントで。(広島戦の)1戦目はやられたけど、2戦目と今日はしっかり抑えられたので。これから良いところを出さなあかんわな」

▽右足のコンディション不良だったマルテが、約1カ月ぶりに実戦復帰した。2軍広島戦に「3番DH」で出場。二飛と三邪飛だったが、平田2軍監督は「久しぶりに(試合に出て)気合入っていた」。4月上旬に痛めた箇所で、1軍復帰後の5月下旬に再発しただけに、指揮官は今後に向けて「徐々にペース上げさせていこうかな」と慎重だった。28日からの2軍ソフトバンク3連戦(タマスタ筑後)の遠征にも同行する予定だ。

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