4回のマウンドに、日本ハム吉田輝星投手(21)の姿はなかった。西武戦(ベルーナドーム)で今季4度目の先発も、3回4安打3失点で3敗目。「早いイニングで降板する形になり、リリーフの皆さんに申し訳ない気持ちです」。19年6月以来となる先発勝利は、またしても手にできなかった。

立ち上がりから制球に苦しんだ。17球のうち14球を直球で押した初回は、先頭の川越を四球で歩かせると、源田、森に連打を浴びて先制点を献上。反対に19球中12球を変化球に変えた3回も、2死三塁で森にフルカウントから右中間へ適時二塁打を許した。「毎回のように先頭打者を出してしまい、それが失点につながってしまった。変化球がなかなか決まらず、カウントが悪くなったところを打たれてしまいました」と、肩を落とした。

今回は腰痛の加藤に代わって急きょ先発することになった経緯があるとはいえ、救援で20試合、防御率2・63と安定していながら、4度の先発登板では防御率7・53。新庄監督は「この後の先発は今は考えていないかな。中継ぎでいく方が、投球のダイナミックさというか、勢いはありますよね」と、再びブルペン要員にする方針を明かした。

交流戦明けは4カード連続負け越しで、借金は今季ワーストの19。BIGBOSSは「自分が『これだ』というものを打者にしろ投手にしろ続けていって、何カ月後かにその成果を待つ。何かを個人個人で見つけていかないと、プロの世界は甘くない」と、若い選手が多いチーム全体のレベルアップを待っている。【本間翼】

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