ロッテは今季折り返し地点となる72試合を消化し、1日の楽天戦(ZOZOマリン)からシーズン残り半分に挑む。

高卒新人捕手としてNPB史上3人目の開幕スタメンマスクをかぶった松川虎生捕手(18)は今もなお、1度も2軍落ちすることなく1軍にいる。

佐々木朗、石川、美馬とバッテリーを組むことが多く、ここまで37試合に出場している。18歳にして、求められるのは勝利へのけん引。「1つのミスでさえ点につながることなんで、小さいことをしっかりこつこつやることが勝ちにつながるんじゃないかなというふうにすごく感じました」と、高いレベルで学ぶ。

「毎日試合をするのが初めてですし」と言う。高校野球までとは違う日々。当然、疲れの蓄積もあるだろう。しかし「毎試合の中で結果を出していかなきゃいけないと思うので、そこはしっかり。疲れとか言ってる場合じゃないと思うので」と、松川本人はエネルギーにあふれている。

首脳陣も頼もしく見る。松川の活躍は想定内か、想定以上か。井口資仁監督(47)に尋ねると「開幕前に1軍で先発で使おうと思ったのはやっぱり、これくらいの活躍を期待してるんで。想定内といえば想定内ですね」という答えが返ってくるからすごい。

佐々木朗の完全試合を筆頭に、ディフェンスで目立つ場面が多い。一方、打率は1割6分3厘、本塁打はまだない。井口監督も「松川ももっと打てると思うし」と期待値は高い。

開幕後から長らく5位に低迷したチームは、6月の終わりに勝率5割復帰の手前まで来た。松川はこの先もマスクをかぶる。「いい時も悪い時もあると思うんですけど、何とかチームのためにできることを。1軍の戦力として最後までいられるように」。完走へ、暑い夏を駆ける。【金子真仁】

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