岩崎に続いて…。阪神の若きセットアッパー湯浅京己投手が、痛恨のプロ初被弾で3敗目を喫した。同点に追いついた直後の8回に登板。岡林に二塁打を浴び2死二塁とされ、A・マルティネスへの初球だった。高め146キロを捉えられ、打球は左翼席へ着弾。2点を勝ち越され、マウンド手前でしゃがんだまま動けなかった。

前日のDeNA戦では、5-4の9回に守護神岩崎が2失点し、逆転サヨナラ負け。6月に疲労を考慮され2軍調整期間を与えられた2人が連日打ち込まれた。湯浅は4月12日に1アウトしか取れず2失点し、プロ初黒星を喫していたバンテリンドームで再びの悪夢。ベンチでは悔しげな表情で試合を見つめた。

矢野監督は「経験の浅いピッチャーを使っているし、アイツが成長した証しとしてあそこで投げられているので、打たれたことは全然かまわない」とした上で続けた。「でも、あの場面であのボールを打たれるっていうことが、次どうするか。あいつの中の肥やしにしていかないと。目いっぱい投げました、打たれた。それだけでは、プロで生きていくためのプラス材料にはしていけない」。高い授業料を無駄にはできない。【中野椋】

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