巨人がサヨナラ勝ちで連勝。8カードぶりの勝ち越しを決め、首位ヤクルトの連続カード勝ち越しを14カードでストップさせた。

3-3の延長10回2死一、二塁、吉川尚輝内野手(27)が左中間を破るサヨナラ二塁打を放った。長嶋茂雄終身名誉監督がネット裏で観戦した一戦で、目前での優勝マジック削減は許さなかった。

1回に4年ぶりのオールスター出場が決まった中田翔内野手が、左中間に先制の8号ソロを放った。

ヤクルト小川の145キロ直球を振り抜き、飛距離117メートル、角度36度の高い放物線で、7試合ぶりの1発をたたき込んだ。「フルカウントだったのでしっかりとコンタクトすることを心掛けていました。先制ホームランになって良かったです」と喜んだ。

ミスターからは、2軍調整中の6月12日、ジャイアンツ球場で打撃指導を受けた。恩返しの1発で打線を勢いづかせると、追いつかれて迎えた4回には大城卓三捕手が3試合連発の勝ち越し6号ソロを放った。

5回は主砲が続く。1死から4番岡本和真内野手が左中間に21号ソロをたたき込んだ。「打ったのはチェンジアップです。思い切っていきました。追加点になって良かったです」。

先発メルセデスは6回6安打1失点で降板。2点リードの8回にオスナ、長岡の適時打で追いつかれたが競り勝ち、大逆転優勝を達成した96年「メークドラマ」の最大ゲーム差と同じ、11.5ゲーム差とした。

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