ロッテ井上晴哉内野手(33)が今季初めて1軍に昇格した。さっそくの5番スタメンで、犠飛による今季初打点もマークした。

アジャの帰還に、スタンドが暖色の拍手を送った。「拍手も温かい感じだったので、本当に帰ってこられて良かったです」としみじみ振り返った。

3四球に1犠飛。打数は0だが、一塁線のゴロをうまく処理した守備も含め、チームに貢献した。昨年シーズン途中に右手首を手術。リハビリ組の投手たちと、ボールを使わない日々は長かった。「走って足を動かしてがほとんどでした。10カ月のうち8カ月はそんな感じだったんじゃないですか」。

復帰を願って、自身を見つめ直す。「打撃ってみんな一緒じゃないですか。でも荻野さんと僕が違うっていうのは皆さん分かりますよね。だから、なんで違うんだっていうのを探しに行ったんです」。己の肉体の特性を知り、映像分析などもしながら、新しい自分を探しに行った。

シーズン半ばに戻った巨漢スラッガーの練習を、井口資仁監督(47)は凝視した。右中間を中心としたサク越えの連発に「感じはいいと思いますよ」。レアードに山口、佐藤都。それぞれ魅力を出しつつ、どっしりと安定まではいかない5番、6番。アジャが本領発揮となれば、なかなかに座りがいい。【金子真仁】

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