巨人が痛恨の一撃に沈んだ。2-2の延長11回2死満塁。7番手菊地が、広島磯村に初球のスライダーを左翼席への満塁アーチに仕留められた。その裏に大城が8号ソロを放ったが、反撃もそこで力尽きた。連続無得点イニングは26で止めたものの、借金は2に、連敗は3に膨らんだ。

「あと一押し」が出ない。4回無死満塁の絶好機にも、中田の二ゴロで27イニングぶりに奪った1得点止まり。11安打を放ったが、勝ち越し点へとつなげなかった。原監督は「やっぱり何とか点を取らないとね」と打線の奮起を待望した。

死守してきた2位の座も揺らいできた。3位の阪神と広島に加えて勝率差で5位のDeNAの3チームに、0・5差まで迫られた。原監督は「もう俺たちはまたあした、どうやって戦うかだと思います」と足元を見据え、続けた。「あまりいい流れではないところの、誰か、出てこないとね、流れを変える」。今こそ負の連鎖を一気に断ち切る、会心の一撃がほしい。

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