ソフトバンクがまた、鬼門で負け越した。昨年から1度も勝ち越すことができていない京セラドーム大阪で、7カード連続の負け越し。藤本博史監督(58)は「やっぱり流れやね。守る時間が長すぎるよね」と、静かに振り返った。

“調整登板”の和田が誤算だった。同点の6回、17年以来5年ぶりのリリーフでマウンドへ。先頭の野口を四球で出すと、2死一、三塁から杉本に勝ち越しの2点二塁打を許した。「すごく大事な場面で使ってもらったのに、チームに本当に申し訳ないです」と悔しがった。

和田は新型コロナウイルス陽性のため、6月27日に出場選手登録を抹消。後半戦での先発復帰に向けて、前日23日に1軍登録され中継ぎ待機していた。藤本監督は「2軍戦が当分ないし、投手コーチは中継ぎで投げさせたいというのがあった。調整登板で難しいところはあったのかもわからないよね。一番厳しいところで行ってるからね。そこは使ったこっちが悪い」と責めなかった。

開幕8連勝で始まった前半戦は連敗フィニッシュで貯金6。2位西武が敗れたため首位で折り返した。藤本監督は「そんなに悲観することはない」。球宴休みを挟んで、勝負の後半戦に備える。【山本大地】

▼パ・リーグは1位ソフトバンクから5位オリックスまで2・5ゲーム差で前半戦を終了。全球団が80試合以上消化して上位5球団が2・5ゲーム差以内の大混戦は、15年7月23日のセ・リーグ(1~5位が2差)以来になるが、パ・リーグでは初めてだ。消化試合数に関係なく、球宴までの前半戦終了時に上位5球団が2・5ゲーム差以内は15年のセ・リーグに次いで2度目で、こちらもパ・リーグでは初めて(2期制時は除く)。15年のセ・リーグは前半戦4位のヤクルトが優勝したが、今年はどうなるか。

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