後半戦スタートダッシュを狙っていたソフトバンクが、あっさり首位から陥落した。エースの千賀滉大投手(29)が今季ワースト5失点と打ち込まれ逆転負け。首位攻防の初戦で西武に浮上を許した。

初回にいきなり山川に先制打を許すと、味方が逆転した直後の4回には先頭オグレディに同点ソロ。さらに山川に勝ち越し3ランを打たれた。1試合2被弾も今季初で5回5失点。千賀自身6月10日ヤクルト戦以来の4敗目を喫した。「自分の感覚としては、悪くはなかった。でもリズムよく投げることができず、だらだらとした試合にしてしまった。申し訳ないです」と悔やんだ。

エースが4番に4打点されての完敗に、藤本博史監督(58)は「いい球いってるんだから。(カウント)3-2が多かったし、自分で苦しめている感じ。やっぱり西武の誰を警戒するのかというと、山川ですよね。全員を警戒しなくちゃいけないけど、その中でもホームランバッターは一番警戒しないとね。こっちがシュンとしてしまってるんでね」と、もどかしそうに振り返った。

前半戦終了時点で5位オリックスまで2.5差の大混戦。藤本監督は「西武戦からスパートかけていかないと。頭からこけたらズルズルといってしまう。1試合も捨てる試合はない」と危機感を語っていた。先手必勝を期し、エースに“開幕投手”を託したが、思い通りにはならず。「まあ、次回はやってくれるでしょう」と奮起に期待した。【山本大地】

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