日本野球機構(NPB)とJリーグの第60回新型コロナウイルス対策連絡会議がオンラインで行われ、専門家から感染対策の見直しについて提言がなされた。第7波の感染拡大を受けてのもの。地域アドバイザーが個別にチームを訪問し、感染対策の状況を視察した上で提言がまとめられた。

愛知医科大の三鴨広繁教授は「マスクを外す場面における注意事項を初めに注意させていただいた。基本的な対策として会話を控える、人数制限して距離を置くとか、換気を積極的に行うとか、あるいはパーテーションとかアクリル板を活用するという基本的な事項に加えて、浴室、シャワールーム、サウナ、特に洗面所。歯磨きの時、特に気を付けていただきたい。ならびに、更衣室、ロッカールーム、そして、今回の感染事例でマッサージルームがある。食堂、さらにはベンチ裏の喫煙スペース。そういったところでのマスクを外す場面で注意事項を徹底して欲しいと提言している」と、個別の事例に触れながら説明した。

さらに「テレビ等で拝見すると、特に監督、コーチが不織布マスクではない、ウレタンでしょうね。そういうマスクを選択されている場合もあるので、やはりこれだけ感染が多いと、チームに持ち込むとクラスター化します。不織布マスクをもう1度、鼻をしっかりカバーするよう徹底して下さいということ」と不織布マスクの着用を呼びかけた。

他にも、再感染の可能性に気を付けること、少しの体調の変化でも積極的に検査を受けること、会食はできるだけ控えること、家庭内でも体調が悪い人がいればマスクをすることなどが提言されている。

三鴨教授は「これだけ感染が多いと、医療機関も医療従事者も感染が起きて大変になっている。当然、プロ野球、Jリーグの選手、スタッフも感染するということ。いま一度、こういったことを徹底して欲しいと、我々、専門家、地域アドバイザー一丸となって提言した」と話した。