7月末に支配下選手登録されたばかりのオリックス宇田川優希投手が、剛速球デビューを果たした。2点を追う8回にプロ初登板。山川を見逃し三振、中村を中飛に打ち取ると、オグレディとの対戦で最速157キロを計測。空振り三振に仕留め、1回を無安打無失点に抑えた。背番号96をもらった際には「ここからが本当のスタート。ビビらず思い切り試合で投げていきたい」と宣言していた通り、度胸満点のマウンドを披露した。

投球を見守った中嶋監督は「初登板だったんですけど、本当にいいピッチングだった。十分なボールを投げてくれた」と褒めた。チームはこの日が100試合目。残り43試合となり、指揮官は「早めに見極めたかったところもある」と起用理由を説明。今後も中継ぎ戦力として期待できる内容だった。

首位西武に連敗で、3ゲーム差に広がった。4カードぶりの負け越しにも、悲観せず、先を見据える。【真柴健】

◆宇田川優希(うだがわ・ゆうき)1998年(平10)11月10日生まれ、埼玉県出身。八潮南から仙台大を経て、20年育成ドラフト3位でオリックス入り。今季ウエスタン・リーグで15試合に登板し、14イニング1/3を投げ自責点3、防御率1・88の好成績を挙げていた。今年7月28日に支配下選手へ昇格。150キロ台の速球が武器。184センチ、92キロ。右投げ右打ち。