<オリックス3-1日本ハム>◇6日◇京セラドーム大阪
17年育成ドラフト2位から7月28日に支配下登録された東晃平投手(22)が、1軍2試合目の登板となった日本ハム戦でプロ初勝利。同じ17年ドラフト1位の清宮が1番に座る打線を6回1死まで1点に抑え、チームに5年ぶりの同カード勝ち越しをもたらした。
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チーム屈指のゲーマーが、神経を研ぎ澄ませ試合をコントロールした。オリックス東の趣味は「オンラインゲーム」で、ナインからは「上級者すぎる」と話題になるほどだ。
PS4を駆使して「エイペックス」をプレー。キャラクターを操作し、3人1組のチームで戦うバトルロイヤルで、集中力を高めてきた。
あまり感情を表に出さない東だが、7月30日ロッテ戦(ZOZOマリン)のプロ初登板直前には、さすがに緊張感があった。「初球、(バック)ネットに突き刺したら、緊張が全部取れるかな?」。そう話しながらも、149キロ直球でストライクを取り、リズムに乗った。
育成選手生活を経て、5年目でようやく上った初のお立ち台。ハマったゲームの「エイペックス」は頂点、頂上の意味合いがある。逆転連覇への秘密兵器として期待がかかる。【オリックス担当 真柴健】