関西独立リーグ兵庫ブレイバーズから北海道ベースボールリーグの富良野ブルーリッジにレンタル移籍する久保康友投手(42)が11日、富良野市民球場で入団会見に臨んだ。

移籍期間は約2週間。背番号は14に決まった。「自分のできることは現場の選手にとっていい刺激になること。どんどん自分の経験などを富良野の選手に伝えられたら」と口にした。

ロッテ、阪神、DeNAでNPB通算97勝。18年から米独立リーグやメキシカンリーグなどでプレーしてきた。「交流戦だけではなくもう1プランなにかあれば活性化になる。地域の活性化プラス、選手になにかプラスになることはないか」と兵庫の川崎大介代表理事兼GM(51)に相談し、移籍プランが実現。富良野の篠田信子球団代表GM(73)は「今までの経験を伝授していただけたら」と期待を寄せた。

80年生まれの松坂世代。野球を「趣味」とたとえる。「現役をやるとか、現役を辞めるという概念がない。自分のレベルに合ったところで楽しんだらいいと思う。その辺の文化があまり日本にはないので、(野球を続けたい)選手たちがよりやりやすい環境をつくっていけたら」。球界では珍しいレンタル移籍を通して、北の大地富良野で開拓を図る。【山崎純一】