ヤクルトの“村神様”が再び3冠王の領域へ、1歩だけ踏み入れた。本塁打と打点の2部門でリーグ独走する村上宗隆内野手(22)が2回の第1打席で、通算6打数無安打だった阪神西純から痛烈な中前打を放った。この時点で打率を3割2分2厘3毛。横浜スタジアムで巨人戦に臨んでいた、首位打者を争うDeNA佐野は1回の第1打席で凡退して3割2分1厘6毛。前夜に続いて瞬間的に「3冠状態」となった。

試合前まで42本塁打、104打点。球団日本人最多本塁打までは2本、史上最年少の通算150本塁打までは4本と迫る。開幕前に目標としていた40本塁打、100打点をクリアした現状について、村上は「目標を1つクリアしましたけど、まだまだもっと上を目指してやっている。また、次の記録はシーズンが終わった時に自分自身も楽しみに、日々努力していきたい」と、残り試合を見据える。

4回の第2打席は三ゴロで3割2分1厘4毛となり、横浜で4回の第2打席に15号ソロを放って3割2分3厘5毛とした佐野に再び抜かれたが、令和初の快挙は射程圏内。1つ1つ積み上げていった先に、数々の節目と3冠王の金字塔、そしてリーグ連覇が待つはずだ。

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