阪神栄枝裕貴捕手(24)が、28日の中日戦(バンテリンドーム)で1軍デビューする森木大智投手(19)の注目ポイントを挙げた。

栄枝にとって、森木は高知中・高の後輩で現在はチームメート。21日ウエスタン・リーグ中日戦ではバッテリーを組み、5回無失点の快投で1軍昇格切符ゲットをアシストした。「兄貴分」だからこその、意外な注目ポイントとは…。

「バッティング、期待していますね。バッティングいいんでね、森木は。もしかしたら打つんじゃないかって。高校の時もホームラン打ってたんで、勝手に期待しています」

森木は高校通算13本塁打。昨年のドラフト直後、いたって真剣に「二刀流って言える技術はないかもしれないけど、バッティングも本気でやりたい」と語っていた。打撃のお手本は左打ちのオリックス吉田正で、「吉田正尚さんみたいに体の軸で打ちたい」。昨年5月の春季四国大会決勝、明徳義塾戦では3ランを放ち、その試合で当時自己最速の154キロをマークしている。何より野球が大好きな男だからこそ、デビュー戦でも打って投げて活躍したい思いは強いはずだ。

チームでは先輩の西純矢投手(20)が今季20打数6安打、打率3割と投打で活躍。投手が打席に立つセ・リーグにおいて、自身で援護することができれば、初勝利への追い風になることは間違いない。

栄枝は、自身よりも早い1軍デビューに「あいつの実力だと思う」と悔しさもにじまながらも、「ほんとにもう、(2軍に)帰ってくんなと。ずっと1軍でおれと、そう思います」とエールを送った。栄枝の予言に従い、バットを持った森木にも目を凝らしたい。【中野椋】

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