TRANSYSが大和高田クラブ(東近畿)に1-9の7回コールド負けを喫し、初のベスト4入りを逃した。1回に先制3ランを許し、5回には一挙5失点。4回に犠飛で1点をもぎ取ったが逆転はできなかった。今春就任した、駒大苫小牧の05年夏の甲子園優勝メンバー、本間篤史監督(34)は「全国で勝つためのレベルはどれくらいか実感できた」とすがすがしく振り返った。

前日27日の1回戦NOMOベースボールクラブ戦は延長13回タイブレークの末、サヨナラ勝ちした。チームにとっては3度目出場で初の全国勝利だった。準決勝進出をかけた1戦では「打てる選手から並べた」と打順を入れ替えて臨むも、4安打に抑えられた。選手を兼任する指揮官は自身の出番も構想していたが、采配との両立に「(タイミングが)難しい。監督は頭も使って疲れる」と苦戦した様子だった。

全国で出た課題を今後のテーマに掲げ、成長を期す。「送りバントができない選手は出場できないようにしようかな」と犠打を徹底する考え。「我が強い選手はちょっと使いにくい。チームのために犠牲になる精神を」とメンタル面の強化もするつもりだ。