西武が首位陥落した。ソフトバンクとの首位攻防戦初戦で、相手先発の東浜に屈した。打線は振るわず今季15度目の完封負け。ゲーム差なしで2位に順位を落とした辻発彦監督(63)は、現時点での順位には目もくれず、2戦目の明日に目を向けた。

-先発松本

「良かったですよ」

-序盤は良かったが、中盤以降は苦しんだ

「いやいやいや。ほとんど失投というのは、打たれた球ぐらいじゃない」

-降板後ベンチで声を掛けた

「そら教えられない(笑い)。いやいや、本当に悔いが残る2球だと思う。気持ちは分かる。分かるけど、松本がもう1つ上にいくには、攻め切るというかね、大胆さがもう1つ。慎重になるのは分かるけどね。今宮に対しても先頭打者というところで取りにいく感があったからね。これが2死だったらそんな球を投げないだろうし。いろんなことを考えながらね、しっかり腕を振って、そこでしっかり抑えられたらまた変わってきたと思う。気持ちはすごく分かる。デスパイネに対しても本当に森友哉もインコース要求していいと思うよ。そこで投げきれなくて、もし歩かせてもいいぐらいの気持ちで投げられたらというところだと思う。そこは一番難しいところだったと思う。その2球だけだと思う。(7回2死二、三塁で前進守備で)あそこで呉念庭が捕れなかった、あそこでうまくいけば2点で抑えられたんだから。あれは少し味方が足を引っ張った部分もあるけど、本当にあそこの2球ぐらいだと思う」

-東浜を打てなかった

「やっぱりいいピッチャーは打てない。東浜はやっぱりここで投げると違うね。あそこまできっちり放られたら、そう打てるわけではない。我慢比べだと思っていた。1、2点で踏ん張ってくれたらどうにかと思っていたけど」

-順位が2位に

「(場内放送で)首位がなんとかって言っていたから、(ソフトバンクが)首位になったぐらいにしか思ってないよ。ゲーム差なしだし。そんなこと全然気にしてない。明日に向かってまた頑張るしかない、向こうも必死だから、こっちも必死に戦ってそれでいい試合になればいいし」

-首位攻防戦で緊張感ある中、松本が気持ちを出した

「どうだろう、ベンチなんて全然そういう緊張感はないよ。そんな気がするけど。松本はいつも以上に気持ちははいっていたと思うよ、それだけの球を投げていたしね。だからそこで打線との兼ね合いだからさ、先に点が取れたら変わっていたと思うし。1点取られた後ね、チャンスあったけど、2アウトだからなんか起きそうな気がしたんだけど」

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