4連勝を狙った阪神は延長12回で今季3度目の引き分けとなった。両軍無得点の8回に近本光司外野手(27)の適時三塁打などで2点を奪ったが、17試合連続無失点中だった新守護神カイル・ケラー投手(29)が4安打2失点で同点に追いつかれた。延長12回の攻撃では無死一塁としたが、島田海吏外野手(26)が犠打失敗、盗塁失敗で好機を作れず、勝ちきれなかった。試合後の矢野燿大監督(53)の一問一答は以下の通り。

-延長12回、島田はバント失敗の後の初球に盗塁を仕掛け、何とかしようという姿勢が出た

矢野監督 「うん、まあ、バントをしっかり決めなあかんね。盗塁に関しては、精いっぱいいった中のプレーやし、責めるつもりはまったくない。バントを決められる選手になっていかないと」

-勝ちきりたかった試合だが、延長戦は投手は粘った

矢野監督 「まあ、もちろんね、あっこまでいったんで勝ちたかったし、悔しいけど。まあ、あの流れから同点で止まって、そのあとの投手が粘ってくれたっていうところは、チームとしてやれたところであったかな」

-9回のケラーは球に力があるように見えた

矢野監督 「みんなが球に力があるってスピードガンだと思うけど、打者がそういう対応をしているっていうことは、きょうの角度や質はちょっと良くなかったのかなって受け止めているけど」

-今季は苦戦している巨人先発の戸郷から終盤に得点

矢野監督 「いやいや、崩したわけではないんでね。まあまあ早い回にチャンスがあったので、そこで点を取らないとズルズルいっちゃうっていうところは反省かな」

-2点目、近本の三塁からの生還も貴重

矢野監督 「あれは近本であれば、普通に帰ってこれるし、あの2点はチカが取った、チカのタイムリーと足で取った点だと思うんで。ある意味走塁はチカにとっては普通かなと。バッティングの方はあそこでよく打ってくれたと思う」

-先発の西勇は爪がはがれかける前回アクシデントもあったが、きょうの投球は

矢野監督 「そうやね初回から飛ばしていくようなふうに見えたし、もちろんまだ行かしてあげたかったんだけど。ユウキ(西勇)に勝ちをつけたいっていうところで勝負にいったんだけどね。投球的にはまだ行けたかなっていう。丁寧に投げてくれたと思います」

-負けなかったのは大きい

矢野監督 「もちろん、もちろん、それはあるんだけど。後ろを向くことのない引き分けだと思うし、前を向いてまた自分たちの野球を。まあ、きょうも姿勢的にはいい積極的なプレーが出ていたんで。あとは勝負どころのね、作戦も決めてもらわないと、こっちの流れにならないので。そこは反省点かなと思います」

【関連記事】阪神ニュース一覧>>