広島秋山翔吾外野手(34)が66打席ぶりに適時打を放った。リードが2点に広がった5回2死二塁。DeNA左腕田中健の高め直球を二塁手の頭上を越す右前打とした。「遠藤もあれだけ頑張っていた。適時打も久しぶりで打点も止まっていたので…」。8月6日阪神戦以来の適時打にホッとした表情を見せた。

3点リードの7回2死二塁では外角低めの逃げていく変化球にバットを合わせ、左翼線上に落とす技ありの一打で二塁走者をかえした。「追い込まれてから『バットに当たってくれ』と。たまたま良いところに飛んでくれた」。

8月23日に発熱し、1度は出場選手登録を抹消された。体調不良が長引き再合流は同30日。だが、調子は上がらず低迷していた。合流後は試合前時点で3戦10打席1安打。5つの空振り三振を食らうなど、本調子とは遠かった。「打てたのも実力だし、打てなかったのも実力」。体調不良は決して言い訳にしなかった。

2打席連続適時打は復調を予感させる。佐々岡監督も「チームにとっても秋山が出ればつながりも出てくる」と上昇を期待。DeNAに2戦連続完封勝ちで、3位阪神と3ゲーム差に接近した。【前山慎治】

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