3位オリックスが3連勝でついに首位ソフトバンクとゲーム差なしに迫った。ソフトバンク、西武、オリックスが貯金8で並ぶ大混戦になった。

6度目の同一カード3連勝で、貯金は今季最多を更新した。

2回に伏見寅威捕手(32)と西村凌外野手(26)の適時打で3点を先取。5回には好調が続く頓宮裕真捕手(25)に9号2ランが飛び出した。最近5試合で4発の4番打者は「(中川)圭太が盗塁を決めて得点圏の場面にしてくれたので、走者をかえすことだけ考えていました。いい追加点になってくれてよかったです」と振り返った。

先発の宮城大弥投手(21)は失点しながらもビッグイニングは作らせず、6回途中まで2失点と粘った。2年連続の2桁勝利に到達した。リリーフ4人が無失点でつなぎ、3点差を守った。

中嶋聡監督(53)は高卒3年目左腕の10勝に「その数字自体はすごいのでね。ただ、伸びしろ的にはまだまだある投手。通過点と思ってやってくれたらいい。1年通してやるのは難しいのだけど、悪いときに(いい状態を)思い出しながらやれるかが一番大事。コンスタントに成績を残している選手はそういう選手だと思うので、ペースを覚えていってほしい」とさらなる成長に期待した。

5得点の打線については「(伏見)寅威から始まって、西村のも大きいし、ベニ(紅林)も右中間を抜いてくれて流れが良かった。頓宮のホームランももちろん大きい。どうやって点を取っていくかという流れで、下位の打者たちが良かったですね」と、ほめたたえた。

大混戦のパ・リーグの中で、昨季王者らしく、終盤にじりじりと上がってきた。それでも指揮官は「明日になったら(順位が)変わっているような状態なので、そこに一喜一憂せず、目の前の試合を勝っていくだけ。。ありきたりなことしか言えないけど、それしかない」と浮つく様子は一切なかった。

【ニッカン式スコア】4日のロッテ-オリックス戦詳細スコア