中日高橋宏斗投手(20)が首位ヤクルト相手に6回途中3失点で今季5勝目を挙げた。

ヤクルトの主砲村上に6回に51号2ランを浴びたが、首位に連勝でカード勝ち越しをけん引。高卒2年目右腕が先発陣での輝きをさらに増した。

「(村上さんとは)実力の差。木下さんと対角線に攻めようと話をしたが、アレ(被弾)です。先頭に四球を与え、打たれるべくして打たれた」

6回まで毎回の10奪三振の快投。5点リードの6回に先頭山崎に四球を与え、1死から村上と対峙(たいじ)。4回には151キロ直球で空振り三振に打ち取ったが、2球目の141キロスプリットをスタンドに運ばれた。「初球ボールにした時点で本塁打のラインは出ていた。1戦目の大野さんの投球(2日に50号被弾で黒星)を無駄にしたくなかった」。勝利の喜びより反省が口をついた。

後半戦5試合に登板し、3勝1敗、防御率1・36と堂々の成績。昨季1軍登板ゼロで、今季デビューも、ヤクルト戦は3戦3勝。同戦は残り4試合。出番もありそうだ。「3勝とも打者陣が勝たせてくれている。今度も勝てるようにしたい」。2年目右腕はどん欲だ。【伊東大介】

▽中日立浪監督(5勝目の高橋宏について)「6回まで投げ切って欲しかった。(10奪三振も)カウント3-2が多く6回くらいで代え時になる。クリアして次につなげて欲しい」

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