ロッテが西武の中軸3連発に屈し、4連敗を喫した。直前の4連勝の勢いをあっさりと消した。

中5日で先発した石川歩投手(34)は4回2死までパーフェクトに抑えたものの、西武の森、山川、呉念庭のクリーンアップにまさかの3連発を喫した。それ以外には6回を投げて2安打しか許さなかっただけに、石川も「調子は良かったです。本塁打だけ。あそこだけやらかしてしまいました。本当にすいません」と肩を落とした。

井口資仁監督(47)も「3本はもったいなかったですね。かなり調子良かったですし、唯一あの回だけだったので」と渋い表情。森には3球連続ファウルを含めた8球目を左中間に、山川にはフルカウントにしてから6球連続でファウルで粘られた直後の13球目を左翼席へ運ばれた。指揮官は「山川は無理して勝負に行かなくてもいい場面でしたし、そのへんバッテリーで時間を空けて、いろいろできたんじゃないかなとは思います」と悔やんだ。

打線は西武高橋に対し2回1死一、二塁を作るも、茶谷健太内野手(24)と松川虎生捕手(18)が連続三振に。4回1死満塁では茶谷が今度は初球を併殺打にし、流れを消した。単打3本で得点できなかったイニングの直後に、西武打線には3者連続被弾。長打率リーグワーストの打線が、相手にパワーの差を見せつけられた。

5回に相手暴投、8回に相手失策で1点差まで迫った。9回は西武平良に対して代打の角中勝也外野手(35)が安打で出塁するまでは良かったが、続く松川がスリーバント失敗で勢いを消した。「もちろん、本当に難しい場面だと思いますけど」と井口監督は話したものの、経験の浅さが出てしまった。【金子真仁】