巨人打線が爆発し、記録ずくめの大勝を収めた。今季最多の23安打に18得点と勢いが止まらず、前日の延長11回での敗戦のショックを拭い去った。

■15年ぶりにサイクルホームラン達成

1点リードの2回1死、吉川が7号ソロを放つと、4回1死満塁からウォーカーが20号満塁ホームラン。さらに4回2死一、二塁からポランコが20号3ランを決めた。仕上げは4番の中田だった。6回無死二塁から18号2ラン。チームでソロ、2ラン、3ラン、満塁弾を達成した。球団では07年6月9日の楽天戦以来、15年ぶり9度目のサイクルホームランとなった。

■病床のミスターの教え通りの打撃

前日6日には長嶋茂雄終身名誉監督(86)が体調不良を訴えて救急車で搬送された。中田は2軍調整中の6月12日、ジャイアンツ球場で直接打撃指導を受け「もっとコンパクトに」「バットを短く持っていろいろ工夫しながら」とアドバイスを受けた。助言通りバットを短く持ってコンパクトなスイングでの先制打と2ランを決めた。

■最強助っ人コンビ

さらに4回のウォーカー&ポランコの本塁打で2人が同じ回に20号に到達。来日1年目の20号到達は16年ギャレット以来、同じ年に2人の助っ人が20本塁打は04年のローズ&ペタジーニ以来で、来日1年目コンビでは球団史上初という快挙となった。

▽巨人原監督(長嶋終身名誉監督について)「非常に元気だったんですね今年は。そういう意味では『いい方向に来られてるな』と思っていた矢先にこういう一報が入ったんですけれど。とにかく回復を願う、祈るというところです」