巨人が逆転勝利で接戦をものにした。

プロ初勝利を目指した先発井上温大投手(21)は4回途中4失点で降板したが、その裏に2死からチャンスを作ると、大城卓三捕手(29)が12号3ラン。5回には4番中田翔内野手(33)が2戦連発の19号逆転3ランを決めた。

1点差で迎えた9回は守護神大勢投手(23)が1死二塁と一打同点のピンチを迎えたが、DeNAの桑原と大田を連続三振で仕留め、会心のガッツポーズ。新人歴代3位の32セーブ目を挙げた。

試合後、原辰徳監督(64)のコメントは以下の通り。

■分岐点は2死からの攻撃にあった

-4点差を逆転して1点差を守った

原監督 「まあ4点は、仕方ないといえば仕方ない。その裏にね、2死あの3点が大きかったですね。少し、流れっていう点でね。1本のホームランがまた流れをね、昨日の流れ的なものをね、呼び寄せてきたっていう感じがしましたね」

-ポランコの2死から粘って選んだ四球も大きい

原監督 「そうですね。勇人(坂本)がつないでっていうところですね。(ポイントは)そこじゃないでしょうかね」

■今日の逆転3ランは中田の真骨頂

-中田が逆転3ラン

原監督 「いやもう、あの辺はやっぱりその勢いっていうものが好転してきたっていうのがね。翔(中田)の力で打ってくれたというところですね」

-低めの難しい球だった

原監督 「いいところだったと思います。うちの打者の中で一番、近いポイントで打てるバッターですね。ですから必然的に率もよくなるし、勝負強さも出てくるしね。ポイントさえ、それが自分のポイントだと長打になるケースもありますね」

■坂本は毎日必死で取り組んでいる

-7番坂本が2安打

原監督 「ねえ!7番で気楽に打ったわけじゃないでしょう1戦1戦1戦1戦、1打席1打席というか、1年1年というかね。そういうスタンスでやっていると思いますよ」

■3年目サウスポーには成長の跡も

-先発井上は3度目の先発に4回途中で降板

原監督 「3回までは非常に完璧でしたけれどもね。4回の先頭バッターにツーナッシングからツーベースっていうのはね。そのへんから少し動揺していたんじゃないかなというのがね。まあでも、着実に良くなっていると思います。階段は上っています。ボールそのものも勢いもあるし。まあしかし、プロの世界で勝利がつくというのは簡単なものではない。それで良いと思いますね、分かれば」

■平内よ、もっと大志を抱け

-8回は平内がピンチを招きながらも粘った

原監督 「抑えたからいいということでは、なかなか上には上がっていけないので。どこかに反省するところはあると思いますよ。8回のイニングというのは一番難しいイニングですから。そこを任せられたというのは、本人もどういう状況で、戦いの中でね、伸びていってくれるかということですよ。1点で勝ち越されないでよかったと思っているようじゃ、もっと大志を抱いてほしいね」

■引退を表明したあの名選手にはねぎらいの言葉を

-中日の福留が引退

原監督 「WBCでも世界一のメンバーでよく貢献してくれましたし。あれだけの頑健な体を持ち合わせて、見事な野球人生だったと思いますね」

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