日本ハム伊藤大海投手(25)が、最多勝に向けて負けられない一戦に臨む。10日西武戦(ベルーナドーム)に先発。前回登板の2日楽天戦で2年連続2ケタ勝利を挙げ、勢い十分。パ・リーグトップ12勝のオリックス山本に次ぎ、10勝で2位タイにつけている。まずはキャリアハイ11勝へ「もう失うものは何もないので、ただ高みを目指して頑張ります」と誓った。

前回は4度目の挑戦で、苦しみながら10勝目に届いた。「やっと去年の自分の勝った数字に追いつけたので、その先に挑戦できる」と気合十分。登板ごとに試行錯誤を繰り返し、前回はダルビッシュ流に改良したカットボールを効果的に使った。次戦もカットボールの割合を増やす予定で「カットボールの精度を高めてもっと投げられたら。そこに注目してもらえたらなと思います」と予告した。

新庄監督からは「最多勝を取れる位置まで来ていると思う」と太鼓判を押されている。さらに「次、もしかしたら落としたら(勝てなかったから)、いってもらうかもしれない」と抑えテストを提案された。伊藤は「求められるのは幸せなこと。僕は何でも挑戦したい」と意欲十分。大学日本代表では抑えを経験している。「これから先発をやるにしても、1つ経験としてそういう場面をいただけるなら、自分としてプラスになる。そうなったら思い切ってやりたい」と全ての経験を2年目の集大成につなげていく。【田中彩友美】

【関連記事】日本ハムニュース一覧>>