巨人の守護神がプロ初の“KO”を食らった。同点の延長10回に登板した大勢だが、制球が安定しない。先頭岡林への四球から、二盗と犠打野選で無死一、三塁とし、阿部に決勝スクイズ。続くビシエドには捕逸後に適時打を食らい、プロ50試合目で初めてイニング途中での降板を告げられた。今週のチーム4戦中3試合目の登板で、6日DeNA戦では初のイニングまたぎで1失点。この日は本来の力強さも影を潜めたが、原監督は「まあ、ね、ここは越えないとね」と期待をかけた。

何よりも序盤の拙攻が痛かった。5回までに3併殺。7回1失点の先発戸郷を援護できず、得点は土壇場9回に丸が放った一時同点となるソロアーチだけ。原監督は「いい投球を我慢強くやってくれているんですけどね、何とか、もう少し援護点がね。攻撃陣が申し訳ねえなあという感じだね」と話した。ゲーム差は3位阪神と1・5差、最下位中日とは3差。上がるか、下がるか。残りは14試合だ。

▽巨人桑田投手チーフコーチ(3敗目を喫した守護神大勢の状態について)「明らかに疲労が蓄積している感じですよね。直球に本来の力が無かった。非常に心配だなと思いながら見ていた」

▽巨人戸郷(先発して7回5安打1失点)「先に点を与えてしまったことが悔しいですし、反省点です。次回に向けてしっかりと調整して頑張ります」

▽巨人丸(9回に中日R・マルティネスから25号ソロ)「良い投手なので何とか食らいついていきました。自分でも驚くほどうまく打つことが出来ました」

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