近大・野間翔一郎外野手(1年=大阪桐蔭)が、大学1号3ランでチームを逆転勝利に導いた。

3番・左翼で先発出場し、1点を追った6回1死一、二塁で今秋ドラフト候補の関学大・西隼人投手(4年=福岡大大濠)から左翼越えの逆転3ラン。4打数3安打3打点と大暴れし、今秋3試合で12打数5安打、打率を4割1分7厘とした。

野間は「先輩がチャンスを作ったので、ランナーをかえそうという気持ちでした。大学では新人戦を含めて4本目。大学に入ってから逆方向(左翼)ばかりです。引っ張りに入ると状態が悪くなるので逆方向を意識して打撃をしています」と振り返る。「(3番として)安打も大事なんですが、僕の武器は足。出塁して相手にプレッシャーを与えられるのが1番の武器です。出塁にこだわってます。チームの勝ちに貢献できるヒットを打っていきたい」。大学4年間の目標を100安打に置く1年生が、着実に安打を積み上げていく。

○…近大は久保玲司(4年=関大北陽)、大石晨慈(4年=近大付)の今秋ドラフト候補投手陣が好投し、開幕から3連勝を飾った。先発の久保が5回1失点(自責0)で降板後、新型コロナウイルス感染による療養を終えた大石が今秋初登板。味方の逆転直後の6回からの3イニングを無安打無失点で、流れを呼び込んだ。大石は「直球で押すことができた。直球の強さを求めて夏はやってきたので、そこは手応えを感じています」と実戦で収穫も得た。

○…150キロを超える速球を誇る今秋ドラフト候補の関学大・西隼人投手(4年=福岡大大濠)にとって、悔しい初戦になった。阪神、ヤクルトなど7球団が視察する前で5回まで2安打無失点も、6回に逆転3ランを浴びて5失点で降板。黒星発進となった。福岡大大濠の先輩、阪神浜地の投球が励みで「少年野球のころから交流があって実家も近いので、活躍されているのが刺激になっています。チームが勝てるように投げるのがエース。今日は勝ちたかった」と初戦を飾れなかったことを悔やんだ。