阪神ドラフト1位森木大智投手(19)がプロの洗礼を浴びた。プロ2度目の先発登板で2回2/3を投げ、5安打5失点(自責3)でノックアウトとなった。

試合後は「ボール先行になっちゃって、そこで勝負できるボールっていうのがちょっと、自分の中でまだ確立できてなかったかなと思った」と制球面の反省点を挙げた。

最速155キロを誇るが、この日は140キロ台後半にとどまった。3回は1死二、三塁でDeNA牧を空振り三振に仕留めたが、その後は踏ん張れなかった。「自分の中ではけっこう気持ち入っていて、それでゼロで抑えられるイメージはあった。いけるっていう思いが強すぎて、どのボールでもどのコースでもいけるっていう自信がありすぎたかなと思います」。

満塁から楠本に二塁打を浴び降板した場面については「配球の部分でちょっとしたズレがあって。僕も誠志郎さん(坂本)も振り返った時に『あそこは違うコースで勝負したらよかった』と。危ないと思った時にプレートを外したりとか、間をおけるくらい余裕があればなと思いました」と振り返った。

降板後はベンチで梅野と会話。1軍と2軍の違いを聞かれ、感じたことをぶつけたという。「バッターのレベルも違いますし、配球の部分でもひとまわりレベルが高い。『順応していくためにファームでやらなくちゃいけないよ』って言ってもらったので、ファームはただ抑えるだけじゃなくて、1軍で活躍するためのプレーというか、そういうのを今まで以上に意識してやらないと、こういう結果になってしまうと思うので、もっともっと突き詰めたいと思います」と前を向いた。

○…西純が11日の中日戦(甲子園)に先発する。前回登板の4日巨人戦では好投したが、中田に2ランを打たれ、7回2失点で3敗目を喫した。「前回ホームランを打たれて、やられている。しっかりと自分の投球をして、勝てるような投球をしたいと思います」。今季3度目の中日戦で課題をしっかりと修正し、今季6勝目を狙う。

○…小林は2回無失点でバトンをつないだ。5点ビハインドの5回から登板。1イニング目は2安打1四球ながら、5番宮崎を遊ゴロ併殺打に仕留めるなど耐えた。2イニング目は四球で出した走者を三振ゲッツーで切り抜けた。「なんとか0点に抑えることができて良かったです。併殺だったり、盗塁刺殺だったり、要所で野手陣が助けてくれたおかげです」。これで4試合連続無失点だ。

○…加治屋が1回を無失点に抑えた。5点ビハインドの4回に登板。DeNA先頭の桑原をフォークで空振り三振とし、続く関根、佐野を二ゴロに仕留めた。9日の同戦では2/3回を1失点だったが、この日は3者凡退で封じた。「昨日、相手の流れを切ることができなかったので、今日はやり返す気持ちでした。3人で抑えることができてよかったです」とほっとした様子だった。

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