阪神ドラフト1位森木大智投手(19)が、プロの洗礼を浴びた。前回から中12日でプロ2度目の先発登板。2回2/3を投げ5安打、5失点(自責3)で2敗目を喫した。「ボール先行になって、そこで勝負できるボールがまだ確立できてなかった」と真っ先に制球面の課題を挙げた。

初回に適時打を浴びたDeNA牧を、3回1死二、三塁では空振り三振に仕留めた。矢野監督は勝負根性を認めつつ、「だからこそもう1人、あそこで頑張れるピッチャーになっていかないと」。申告敬遠で2死満塁とした直後、楠本に2点打を浴びた場面を指摘した。

ベンチでは指揮官から「角度」について指摘を受けた。「タテにボールをたたいて角度がついてこないと」。肘が下がり、ボールがシュート回転するシーンがみられた。隣で話を聞いた右腕は「そこはすぐ修正できる」と改善を誓った。

今後は出場選手登録を抹消される予定。1軍で見つかった課題と向き合い、さらなるレベルアップを目指す。「ファームはただ抑えるだけじゃなくて、1軍で活躍するためのプレーを今まで以上に意識してやらないと。もっともっと突き詰めたい」。横浜での58球を、飛躍への糧にしてみせる。【中野椋】