楽天松井裕樹投手(26)が、球史に名を刻んだ。

1点リードの9回に登板し、自身3年ぶりの30セーブに到達した。「つないでくださった先輩方や仲間のおかげ。節目に届いたことで喜んでくださる方がいたら、それが僕のうれしさになる」と感謝。通算5度目の30セーブはパ・リーグ初の記録となった。

今季は47試合で防御率1.97。45回2/3の投球回で、75奪三振。マウンドで圧倒し続けている。抜群の安定感の裏には、田中将の助言があった。プロ入り後から毎年自主トレをともにする“師匠”。「年間のマネジメント。練習量とか試合への向き合い方」を教わってきた。毎日ベンチ入りするポジションだからこそ、コンディションの維持がより重要。自分の体と会話を重ねてきた。

初セーブはプロ2年目の15年3月28日の日本ハム戦。成長しながら結果も残し、まだ26歳。史上最年少での通算200セーブまで、あと5に迫った。「なにより信頼して、大事な場面でたくさん(マウンドに)上げてもらっている。これからもそういう場面で、名前を呼んでもらえるようにいろんな場面で見せていければ」。絶対的な守護神として-。これからもチームの一番後ろから支えていく。【湯本勝大】

▽楽天石井GM兼監督(正念場が続くシーズンに)「毎日山です。ずーっと。高山病ならないように頑張ります」

○…岸が、8月4日ロッテ戦以来の8勝目を挙げた。今季自己最長の8回を4安打2失点。奪った24個のアウトのうち13個がフライ。打たせて取る投球で、打線を封じた。「思ったところにというよりも、自信を持って投げられるかと思ってて。それができた」とうなずいた。これでプロ通算149勝。大台到達へ王手をかけた。

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