阪神糸井嘉男外野手(41)の今季限りでの現役引退が13日、発表された。この日の午前中に、兵庫・西宮市のホテルで引退会見を開いた。

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阪神コミュニティアンバサダーの日刊スポーツ評論家・岩田稔氏(大学時代から知る糸井が現役引退)

2歳上の糸井さんは、関西学生野球で戦っていた頃からあこがれの存在でした。初めて近大のエース糸井さんを生で見たのは、僕が関大2年生だったころ。身体能力がえげつないとは聞いていましたが、球速は150キロを超えるし、打っても4番の方よりエグいとのウワサ通り。アウトにはなりましたが、糸井さんから右翼フェンス際まで飛ばした大飛球は今でも良い思い出です。そんな方と阪神で共にプレーできて幸せでした。

プロではオリックス時代の糸井さんと対戦させてもらったことがあります。どこに投げても打たれそうな雰囲気があって大変でした。でもいざチームメートになると、ベンチでも食事の席でも冗談で空気を和ませたりして、いつも笑顔が印象的でした。練習面でもウエートトレなどに集中する背中を、後輩たちは見てきたと思います。本当にありがとうございました。現役生活、お疲れさまでした。

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