さすがエース!! ヤクルト小川泰弘投手(32)が、7回1/3を5安打無失点で、自身2試合連続の「1-0勝利」を飾り、チームトップタイの8勝目を挙げた。

最速140キロ台中盤の直球と110キロ台のチェンジアップで緩急を駆使し、阪神打線に的を絞らせず。今季144回1/3に達し、3年ぶりに規定投球回をクリア。村上の56号はお預けとなったが、チームの連敗を3でストップ。優勝マジックを「7」に減らし、2位以上を確定させた。

9回2死二、三塁、一打サヨナラ負けのピンチを守護神マクガフがしのいで勝利が決まると、ほっとした表情でナインとタッチ。敵地お立ち台で「1-0ですごくタフな試合でしたけど、最後は仲間を信じて見てましたし、勝ってよかったです」と振り返った。

1回、いきなり無死一、二塁のピンチを招くも、近本を左飛、大山をチェンジアップで三ゴロ併殺に仕留めて流れに乗った。11日DeNA戦で自身が7勝目を挙げて以来の白星で、優勝した昨季チームで誰も到達しなかった規定投球回に到達。「ローテーションを任されているので、最低限クリアしたいと思っていた。ケガなく長いイニングを投げていくのが自分の役目だと思っているので、それができてまた次に向かっていきたい」と胸を張った。

19日阪神戦の中止は決まったが、過酷な10連戦の最中で優勝へ近づく大きな勝利。「1歩1歩、近づいていると思うので。油断せずに、また次の試合に切り替えて頑張りたい」。頼もしきエースが油断なく前を見据えた。【鈴木正章】

【関連記事】ヤクルトニュース一覧