中日の福留孝介外野手(45)が巨人戦(バンテリンドーム)で現役最後の試合に臨んだ。
引退選手特例で昇格し、9回に右翼の守備から出場。その裏、日米通算1万245打席目の最終打席で二飛に倒れ、涙ぐみながらPL学園の先輩、立浪和義監督(53)と抱き合った。引退セレモニーで周囲への感謝を述べ、24年間の現役にピリオドを打った。45歳は現役最年長だった。
試合後の一問一答は以下の通り。
◇ ◇
-ゲーム前の円陣で声をかけた
「みんな今日は勝って送ってくれと声をかけさせてもらった。それより、目いっぱいやってくれる姿を見せてくれたのでそれでいいと思う」
-打席後に立浪監督と話した
「本当に長い間お疲れさまと声をかけていただいた。今日も使うのも気を使っていただき、最後の最後までご迷惑をかけてしまい、本当に感謝です」
-起用の場所は
「試合の流れもある。巨人のこともある。そう簡単にというわけにもいかない。展開もあって9回に行こうと話をしていた」
-8回途中からベンチ前でキャッチボール
「本当に最後なんだなと思いながらした」
-守備に就くと声が飛んだ
「故障もなくもっと元気だったらなと。自分でも唯一、24年間で後悔したことかな。今回ケガをして全力でできなかったこと。これだけが最後の自分の後悔になるかもしれない。できる現状で目いっぱいやらせてもらった。満足です」
-巨人の原監督からも花束
「原さんにも、たくさん声をかけていただいた。本当に感謝の一言」
-どんな言葉
「長い間ご苦労さまでした。またグラウンドで会える日を楽しみにしていると。そう言ってもらえているのでありがたいな」
-ファンから「孝介コール」が出た
「人生の中で自分の名前をこれだけ大勢の方に呼んでもらえることはもうない。こういう日が迎えられた。ユニホームは脱ぎますが、やっていただいたのは一生忘れることはない」
-最後のグラウンドへの心境は
「いつもと一緒。自分のやることをしっかりとやって、周りが自然とやってくれた。自然とそういう雰囲気になった。特別、これということもなく、家を出るときも家族が『いってらっしゃい』と見送ってくれた。いい1日を過ごすことができた」
-その1日を振り返って
「泣くまいと思っていたが、最後は打席終わったら、周りの人にやっていただくと我慢できなかった」
-打席は
「とりあえずバットに当たってくれと。結果どうのこうのより、自分らしくバットを振って終わろうと思った。前に飛んでくれて良かった」
-引退する人は体が痛くなると
「急にわけの分からないところが痛くなるのは間違っていない。フフフ。明日からじゃないですか。明日から痛くなると思う」
-ビデオメッセージが多く来た
「僕のために時間を取っていただき感謝の一言。これから明日から時間ができるので、1人ずつしっかりとお礼を言って回れたら」
-さみしさは
「これから先。明日の朝から体のことを心配しながら起きる生活がなくなるのかな」
-最後に根尾が涙を流した
「彼も苦労している。僕も内野から外野いったり。彼には周りの期待も大きい。耐えられるだけの強さも持っている。しっかりやれよ、頑張れよと。それだけ」
-万全で出たかった
「目いっぱいやりたかった。これが僕の目いっぱい」