阪神湯浅京己投手が、残り3試合をフル回転する決意を固めた。

甲子園でダッシュなどで調整した右腕は「どんな場面でもどんな状況でも、マウンドに上がったらゼロで抑えて、チームの勝ちに貢献できるようにしっかり準備したい」と腹をくくった。

最優秀中継ぎ賞のタイトル争いも最終盤だ。現在中日ロドリゲスと並び、リーグ1位タイの42ホールドポイント。1差で同3位にはDeNA伊勢もいる。本職の8回以外の流動的な起用の可能性もある中で「チームの勝ちを最優先に、自分のできることを精いっぱいやるだけ」と引き締めた。

日本選手新記録の56号を狙う同学年のヤクルト村上斬りにも闘志を燃やした。今季は3打席対戦し、1四球を許すも無安打に封じている。「向こうも記録がかかってて、狙ってくると思う。抑えられるように頑張りたい」と力を込めた。

矢野監督は湯浅については「俺もチームもファンの人たちも、『最後、湯浅に任せたらいいやん』ってなるくらい育ってくれている。自信を持って送り出したい」と全幅の信頼を寄せる。ラストスパート。魂を込めて腕を振る。【古財稜明】