慶大が、延長の末にプロ志望届を提出した山本晃大外野手(4年=浦和学院)のサヨナラ3ランで2連勝とし、勝ち点を挙げた。

1-1で迎えた延長10回2死二、三塁、2球目の内角低め131キロスライダーをうまくすくい上げた。前進守備をしていた外野手の頭を越え、そのまま右中間スタンドへ。ガッツポーズでダイヤモンドを回り、ホームベースを囲む仲間の元へ走り込んだ。「(外野を)抜けたかな、くらいでした。外野手が前だったので、力むことなく打てた。みんながうれしそうにしてくれていたので、うれしかったです」と話した。浦和学院時代にコールド勝ちを決めるサヨナラ本塁打を放った経験はあるが「コールド勝ちではないのは、初めてです」と喜んだ。

右投げ左打ちの外野手だが「両方使えます」と笑う。書くときは左手、箸は右手と使い分けている。堀井哲也監督(60)は「左手で飛ばせるよさもあるし、いいバランス。巧打でもあるし、長距離も打てる」と信頼を置く。