セ・リーグ王者のヤクルトが、日本シリーズ進出に王手をかけた。下克上を狙う阪神を寄せ付けず、ホームで2連勝を飾った。これでアドバンテージの1勝を含め3勝0敗とし、2年連続の日本シリーズ出場まであと1勝とした。

初回に1点を失い、追う展開で逆転を呼び込んだのは、“村神様”だった。3回2死一塁で、阪神先発の藤浪に対しカウント3-2と追い込まれながら、直球をとらえ逆方向の左翼席へ逆転2ランを運んだ。CSでの本塁打は自身初。「追い込まれていたので、コンパクトに打つことを心掛けて低めの球でしたがしっかりと押し込めました。逆転することができて良かったです」と言った。勢いづいた打線は、4回に長岡がソロ、5回にはオスナが2戦連発となる2ランを放ち、1発攻勢で突き放した。

援護を受けたサイスニードは6回途中まで1失点とゲームをつくった。継投でリードを守り切り連勝。初回の攻撃途中に雨天による38分間の中断がある中、連夜の雨中の戦いを制した。

▼ヤクルトとオリックスが勝ち、アドバンテージの1勝を含め3勝0敗。昨年に続いて両チームが無傷で王手をかけ、今日の試合に○か△で日本シリーズ進出が決まる。シリーズ出場をかけたプレーオフ、CSで先に王手をかけたチームは昨年まで40チームのうち37チームがシリーズに進出。出場を逃したのは77年ロッテ、10年ソフトバンク、12年中日だけで、突破確率93%。今回のように無傷の王手(81年の○△○含む)は過去20チームがすべてシリーズに出場している。

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