2年連続同一カードとなったヤクルト-オリックスの「SMBC日本シリーズ2022」が22日、神宮で開幕する。初戦に先発する2年連続投手4冠のオリックス山本由伸投手(24)は、史上最年少で3冠王に輝いたヤクルト村上宗隆内野手(22)との“ほこ×たて”対決に気合十分。昨年敗れたリベンジを果たして仰木監督やイチローらでつかんだ96年以来の日本一をつかむべく、先勝発進でチームを勢いづける。
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絶大なる信頼関係がある。オリックス山本が日本シリーズ初戦の先発登板を正式に聞いたのは、前日の公式会見だった。出席した中嶋監督が「山本由伸」の名前を読み上げたが、本人には通達されていなかった。
指揮官は会見直後の取材対応で「全て(大事な)1戦目は由伸が行ってますんでね。そこに関してはチーム(全体)がそう思ってます」と24歳右腕に託した。ところが一転、表情を変えて「本人に、まだ言ってないや。(チームメートの)みなさんも、自覚していると思います」と笑った。
NPB史上初の2年連続「投手4冠」に輝き、誰もがエースと認める存在になった。山本は、前日練習を終えて汗を拭うと「あぁ、さっき言われました。練習中に。ちょっと小走り気味で『(先発)言ってなかったわ』って」と爽やかに笑った。
日本シリーズの注目はもちろん、山本VS村上。「日本の4冠エース」VS「令和の3冠王」の矛盾対決だ。「ファンの方にもメディアの方にも、すごく注目してもらえる対戦だと思う。いつも通り、思い切って投げれたら」と謙虚に臨む。過去公式戦で9打数5奪三振。打たれたヒットは1本のみだが「もちろん、良いバッターに間違いない」と油断はない。
神宮ではプロ入り初先発。決戦前日も「いろいろチェックした。(当日)試しながらになると思う」と丁寧な投球を心掛ける。
いよいよ22日、日本一をかけた決戦の幕が開ける。山本は「初戦はもちろん大事。(大舞台を)何度も経験してきた。良い準備をして、良いパフォーマンスを出せたら良い結果になる」と自信をのぞかせた。「この時期まで試合ができることは、すごくありがたいこと。とにかく、思い切ってやるだけです」。負けられない決戦も楽しむ。打席に立ち、“プロ初ヒット”を放つ姿が想像できるほどの充実ぶり。村上斬りで先勝を導く。【真柴健】



