優勝のためには1敗もできない東洋大が、延長タイブレークの末に勝利を挙げた。

ロッテからドラフト1位で指名を受けた専大・菊地吏玖投手(4年=札幌大谷)から得点を奪ったが、杉本泰彦監督は「菊地投手はドラフト1位の星ですね。ドラフト会議直後で(コンディションが)万全なはずがない。それにもかかわらず、これだけの投球ができる。敵ながらあっぱれです。ウチの選手にも伝えたい」と話した。

菊地吏の立ち上がりを攻め、初回に2点を先制。2回以降は追加点を奪えず、バッテリーミスで2失点。そのまま延長戦に突入した。

3-3で迎えた延長11回1死二、三塁で馬込悠内野手(2年=桐光学園)が菊地吏の浮いたツーシームを捉えて右前打を放ち、2点を追加して勝ち越した。途中出場の馬込は、2打席目の対戦で安打をマークし「1打席目は直球が見えないくらい速かった。(2打席目で)直球が多かったので、目が慣れたと思う。いいところに飛んだかなと思う。うれしかったです」と話した。逆転優勝を信じて、ベンチが一丸となって戦う。