目指すは「ハマのスピードスター」。DeNAドラフト3位の駒大・林琢真内野手(22)が27日、都内の同大野球部寮で進藤編成部長らから指名あいさつを受けた。

50メートル走5秒7の俊足は石井野手総合コーチを目標に挙げ、足を武器に1年目から勝負をかける。この日は、ロッテ3位の日本文理・田中晴也投手(18)、日本ハム2位の富士大・金村尚真投手(22)らが指名あいさつを受けた。

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どんな「ハマの○○」を目指したいか。DeNAならではの質問に、ドラフト3位指名された駒大・林は明確なビジョンを描きながら答えた。「“ハマのスピードスター”みたいな形で呼んでいただけると。自分は足が売りなので、そう言われるとうれしいです」。大学球界屈指の50メートル走5秒7の俊足を武器に、プロで勝負する覚悟を込めた。

故障を糧に自慢の足を磨いた。大学入学時は群を抜く俊足ではなかったが、1年時に左太もも裏を肉離れし、2年時にも右足を負傷。走り方を見直し、一気に走力が上がった。今年の大学日本代表合宿の50メートル走では、1位だった日本ハム1位の日体大・矢沢に0秒01差の5秒99で“敗戦”。それでも、同代表のトレーナーから授かった練習法や走法のアドバイスを元に練習に取り組み、合宿後に自己新の5秒7を計測した。

憧れは石井野手総合コーチで、現役時代の動画を参考に守備練習にも取り組む。「一緒にできてすごい光栄ですし、楽しみです」と指導を心待ちにした。本職は二塁だが、球団からは遊撃も可能と評されており、「どのポジションでも、どんな形でも貢献できればと思っています」。地に足をつけ、1歩ずつ突き進む。【久保賢吾】