1歩ずつ階段を上がる。ソフトバンク育成6位の学法福島・佐々木明都投手(17)が27日、福島市の同校で指名あいさつを受けた。将来性豊かな右腕は、183センチ、80キロの体格から繰り出す、最速146キロのストレートが武器。「1年目は体を大きくしてフォームを固め、ファームで通用するようにしたい。千賀(滉大)投手を超えられる選手になりたい」と意気込んだ。

ソフトバンクは育成ドラフトで14人を指名。活躍を夢見るライバルと支配下登録をかけた争いは激化するが「焦ってもケガをすることが多いと聞いたので、自分の成長を感じながら練習プランに沿って練習したい」と冷静だ。作山和英アマスカウトチーフ補佐(53)は育成から支配下となった千賀、石川柊太投手(30)、大関友久投手(24)の名を挙げ「たくさんお手本がいるので、いずれはローテーションを守るような投手になってほしい」と期待した。

同世代のライバルにも負けない。福島では中日4位の聖光学院・山浅龍之介捕手(18)ら4人の高校生が指名を受けた。佐々木は「山浅選手は同じウエスタン・リーグで戦うこともあるので対戦したい」と闘志を燃やした。プロへの第1歩を踏み出した佐々木に、藤森孝広監督(44)は「将来性を見いだして指名してくれたと思うので、ホークスと佐々木がどのようにマッチし、融合していくのかすごく楽しみ」と、教え子の活躍を願った。【相沢孔志】

◆佐々木明都(ささき・あきと)2005年(平17)1月2日生まれ、神奈川県出身。中学時代は東北福祉仙台北シニア、横浜青葉シニアでプレー。学法福島では3年春に61年ぶりの県4強。同年夏は8強。183センチ、80キロ。右投げ右打ち。