優勝の可能性が残る明大は初回の1点を守りきって、立大から先勝を挙げた。明大打線は、1安打のみで勝利した。田中武宏監督(61)は「ラッキーヒット1本で、これでも勝てるんですね。あらためて野球は分からない」と話した。

立大の先発は、楽天1位の荘司康誠投手(4年=新潟明訓)。1回、先頭で中日2位指名を受けた村松開人内野手(4年=静岡)が粘って四球を選んで出塁。暴投2つで1死三塁となり、宗山塁内野手(2年=広陵)の左二塁打で村松が生還し先制した。村松はドラフト会議後、初の公式戦で荘司と対戦し「特に意識はなかった。粘りが大事だと思って、先頭でなんとか出てやると思った」と振り返った。

明大の先発は、右肩のケガから復帰した村田賢一投手(3年=春日部共栄)。2日の法大戦以来の先発で、6回を被安打3の無失点。「粘って、味方を信じて投げました。調子は良くなかったけど、その中で打者を観察して(配球を)組み立てた」と話した。