阪神高卒3年目の井上広大外野手(21)が安芸キャンプ初日から指揮官の目をくぎ付けにした。

昼食を取りながらフリー打撃を見た指揮官は「井上なんかめちゃいい感じで打ってたよ。井上はちょっと打つポイントが全然変わったなと思ったね。今日、一番飛んでたんちゃう」と絶賛した。

この日が岡田監督とは初対面だが、フェニックスリーグに参加していた宮崎で、しっかりと岡田の教えを学んでいた。「同じ右打者でタイプも同じ。大山さんだけじゃなくて、やっぱり自分にも言われているんだなと受け止めて練習からやってみようと」。10月29日に甲子園での秋季練習で岡田監督と大山が話し、「差されるのがイヤ」という話をしたという記事を30日朝に読んだ。その日の日本独立リーグ選抜戦で、さっそく打つポイントを前にして本塁打が飛び出した。

岡田監督から打撃を絶賛された井上は「聞いてびっくりしてますし、しっかり意識してやっていきたい」と笑顔。新打法を継続してモノにする意気込みを明かした。この日のシートノックでは左翼へ。岡田監督も「肩とかも強い。チャンスはチャンスよ」と同じく左翼に入った前川らとの若手バトルをあおった。補強ポイントの右の打てる外野手。2学年下の前川らに負けじと、安芸で牙を研ぐ。【石橋隆雄】