日本ハムからドラフト3位で指名された前メッツ3Aシラキュースの加藤豪将内野手(28)が3日、千葉・鎌ケ谷の球団施設にサプライズ登場した。鎌ケ谷スタジアムなどを見学後は敷地内にある室内練習場で練習も行った。水面下で行ってきた入団交渉は順調に進んでいるもよう。新庄剛志監督(50)が熱望した、メジャー逆輸入の即戦力大型内野手の日本ハム入りが、決定的となった。

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紅白戦が行われていた鎌ケ谷に期待大の“超大物新人”が突如、現れた。身長185センチ、体重91キロと均整の取れたフォルムの男は、日本ハムがドラフト3位で入団交渉権を獲得した加藤だった。球団のチームウエアに袖を通し、笑みを浮かべながら、鎌ケ谷スタジアム内や勇翔寮などを見学。さらに室内練習場では、守備や打撃など約1時間の練習も行った。関係者によれば、加藤はNPB入りに前向きな姿勢を見せており、日本ハムへの入団は決定的となった。

10月20日のドラフト会議から、わずか2週間で状況は急加速した。

加藤はドラフト翌日に自身のツイッターで「このたびは日本ハムファイターズに指名していただき、驚いているとともに、とても光栄に思います」と、自身の率直な気持ちを表明した上で、その時点ではシラキュースに所属していたこともあり、「周囲と相談し、しっかり考えたいと思います」と発信していた。

その後、同25日(日本時間26日)付で自由契約となり、日本ハムも入団交渉を行うことが可能となった。その際、稲葉GMも「これから動いていくと思います」と、代理人を通じて入団交渉していくことを説明。その日から約1週間後には来日し、すぐに球団施設にも訪れるなど、交渉は順調に進んでいるもよう。入団が決まれば、7日から沖縄・国頭で実施される秋季キャンプにも参加する方向で調整しているという。

加藤は米球界10年目の今季、念願のメジャーデビューを果たし、同初安打もマークした。新庄監督もシーズン中から「足も速いらしいし、なんか根性もあるみたい」と注目し、ドラフト終了後には「ニューヨークには行かないよ」と、入団交渉のための渡米は否定していたが、逆に加藤の早期来日が実現して、メジャー逆輸入の大型即戦力内野手「日本ハム加藤豪将」の誕生は秒読み段階となった。

○…森本外野守備走塁コーチが鎌ケ谷で行われた紅白戦で「三塁コーチ・デビュー」を果たした。背番号80のユニホーム姿も初披露し、スクイズや重盗などのブロックサインを次々と出した。見守った新庄監督は「いやぁ、ぎこちなかった」と苦笑いも、他球団に比べても多いと言われるサインをすぐに覚えて実行していた姿に「失敗も少なくなかった」と、及第点を与えていた。

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