今季限りで現役引退を発表する日本ハム杉谷拳士内野手(31)が、現役最後の対戦相手となった侍ジャパン最年少の中日高橋宏斗投手(20)の真っ向勝負に“魂”を込めて感謝した。

試合後に杉谷は「高橋君、初めて対戦しましたけど、将来、日本一になれるような球の投手の打席に立たせていただいて本当に幸せでした」と現役最後の打席振り返った。全球ストレート勝負で最後は右飛。「なんとかヒットを打って終わりたいなと思ったけど、いろいろなこと考えて、前に飛んだらいいなという後ろ向きな気持ちになってしまったので…。これからの人生、後ろを向かないように、前を向いて頑張っていきたいですね」と、最後に高橋宏が投げてくれた最高級の真っすぐに、今後の前進していく人生に大事な気持ちの強さを、あらためて気付かされた。

力強く進んでいく未来を見据えて、「高橋君は強い真っすぐを投げ込んでいて、本当に魂に来ました」と、杉谷節で謝意を示した。

○…試合後、杉谷が両チーム一緒になって胴上げされたことに、栗山監督は「ジャパンの選手に胴上げされるのは、あり得ないぐらい幸せなこと」と、うれしそうに目を細めた。ただ「もう少し、あいつに野球をさせてあげたかった。僕の力が足りなくて、引退をしないといけない。責任が大きい」と、日本ハム前監督としての思いも吐露した。

【侍ジャパン】栗山監督“初陣”1点差薄氷勝利「村神様」村上宗隆豪快ソロ弾も飛び出す/ライブ詳細>>