阪神のドラフト1位、中大・森下翔太外野手(22)が7日、都内のホテルで仮契約交渉に臨み、契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円(金額は推定)で合意した。12球団のドラフト1位選手では最速で仮契約を終えた。

岡田彰布監督(64)が中軸候補として期待する右の長距離砲。金びょうぶをバックに会見に応じ「実感は少し湧いてきました。こんな金ピカな感じだと思ってなかったので、少し気分上がりますね」とうれしそうに言った。

球団の提示額は、20年ドラフト1位佐藤輝と同等。最大級の評価が込められていた。「今まで経験したことのないような額だったんで、気を引き締めてやっていかないとな、という思いが湧きましたね」。

気になる使い道は「親にずっと迷惑をかけてきたので、親孝行できたら。物欲とかなさそうなので、食べ物とかがいいのかな」。自らには「ケアというのが大切だと思うので、ケア用品だったりベッドだったりは、ちょっといいやつを買いたい」と想像を膨らませた。

明治神宮大会出場はならず、現在は同校グラウンドで練習を重ねる日々。「ほとんど現役中と変わらないくらいの強度はつけて練習している。少し体重を増やせると思っている」と体重アップを課題の1つに挙げた。「新人合同から100%出せるように準備している」。高い意識で毎日を過ごす。

会見の最後には、「関西弁でひと言」と報道陣からのむちゃぶりに笑顔で応えた。「せやな~。ホンマ頑張るんでお願いします!」。ノリの良さもドラフト1位だ。

今後は、12月中旬に入団会見を行う。23年1月に兵庫・西宮市の「虎風荘」に入寮し、新人合同自主トレが始まる。岡田監督はすでに、来春1軍キャンプの抜てきを明言しており、レギュラー奪取に向けてサバイバルに挑む。

 

◆森下翔太(もりした・しょうた)2000年(平12)8月14日生まれ、横浜市出身。横浜市日限山小1年時から野庭日限フェニックスで野球を始め、日限山中進学後、戸塚リトルシニアでプレー。東海大相模では阪神遠藤成の1年先輩で、1年夏からベンチ入り。3年春センバツ4強。高校通算57本塁打。中大では1年春から出場し、ベストナイン。大学日本代表にも選ばれた。4年春に2度目のベストナインを獲得し、2度目の日本代表入り。182センチ、90キロ。右投げ右打ち。

 

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