今季6月に国内FA権を取得し、熟考中だったオリックス伏見寅威捕手(32)が権利行使を決断した。この日、球団へ申請書類を提出し、球団を通じてコメントを発表した。

「プロ入りから10年間育てていただき、お世話になったオリックス球団、バッテリーを組んできた投手たち、チームメートにもちろん愛着があるので、本当に悩みました。今後については球団とも話をさせていただきながら、自分のことを評価してくださるチームがあるのなら、そういった話も聞かせていただきたいと考えています」

揺れる胸中をグッと決めた。32歳の伏見は今季プロ10年目。今季は若月、頓宮らとの捕手併用制で76試合に出場した。大逆転連覇を決めた10月2日楽天戦(楽天生命パーク)や、日本一を決めたヤクルトとの日本シリーズ第7戦(神宮)でもスタメンマスクをかぶり、勝利に大きく貢献した。

伏見の今季推定年俸4500万円は人的補償、金銭補償の発生しないCランクとみられ、複数球団が水面下で獲得調査に動いている。愛着のあるオリックスも条件提示を行っており、宣言後は残留も含めて他球団の評価を聞くことになる。

「ここまで支えてくださった方々、そしてファンの皆様が、どんな状況でも温かく応援してくださったおかげで、この権利を取得することができたと思っています」

動向に注目が集まる。

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