ソフトバンク甲斐野央投手(25)が9日、宮崎秋季キャンプでシート打撃に初登板した。テスト参加しているコートニー・ホーキンス外野手(28)に対し、8打数無安打で4三振。1打席目の初球には、巨漢助っ人候補のバットを折りながら二ゴロに仕留めるなど、しなやかなフォームで直球の威力を示した。

脱力したフォームに修正中で、斉藤和巳1軍投手コーチとのマンツーマン指導の成果が実った。「僕は力んでしまう癖がある。今は球速にこだわらない。まだ時間はあるので続けていきたい」と手応えを示した。

今季は27試合で2勝0敗、3ホールド、防御率2・52も、勝ちパターンの一角にはなれなかった。「シーズンが終わって、自分の立ち位置をしっかり考えた。監督の立場からすると、自分が使われる(優先)順位はすごく低いなと感じた。今年投げた松本、藤井、モイネロ、又吉さん、嘉弥真さんと比べて、僕はすごく停滞してるなと感じた。そこの悔しさはすごくあった。来年にかける思いはプロに入ってから一番強いです」。18年のドラフト1位右腕が、強い覚悟を示した。