気持ちも球種もシフトチェンジし、次代の侍ジャパンを狙う。

日本ハムドラフト2位の富士大・金村尚真投手(22=岡山学芸館)が10日、岩手・北上市内のホテルで仮契約を結び、契約金7000万円、年俸1100万円(金額は推定)で合意した。「プロとしての実感がわいてきた。この期間から勝負。1月の入寮から自分のプレーをして、2月のキャンプからしっかり力を発揮できるように準備したい」と意気込んだ。

6月の全日本大学選手権では初戦の大商大戦で延長10回を1人で投げ抜くも1-2で敗れた。「ピンチで横だけだと相手に張られる。プロはもっとレベルが上がるし何度も対戦する。落ちる球を磨かないと抑えきれない」。スライダーなど横の変化球について白井スカウトは「素晴らしいものがある」と言う。さらにスプリットなど縦方向も質を上げ、投球の幅を広げる。

将来は侍ジャパンを見据える。6日の強化試合では、同じ沖縄出身のオリックス宮城が巨人戦で侍デビューし、2回1安打無失点と好投。1学年下の同郷左腕の活躍に「年下でもすごい。同じ土俵、同じリーグになる。先輩として負けたくない。(日本代表として)一発勝負でも勝てる投手になりたい」と思い描いた。

北東北大学リーグでは3年春に完全試合を達成。東北NO・1右腕は「大学は3月から本格的に投げ始めたが、プロでは2月から投げられないと。前倒しして進めたい」。冬支度もプロ仕様に変え、開幕1軍をつかむ。【永野高輔】

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