阪神中野拓夢内野手(26)が二塁コンバートへ本格始動した。侍ジャパンに選ばれており、この日が高知・安芸での秋季キャンプ初日。全体メニューの投内連係から二塁に入り、シートノック、全体練習後の個別練習まで終始、二塁に就いた。

併殺プレーの捕球、送球や中継プレーの動きなど念入りに確認した。「久しぶりにやるポジション。動きも全然違う。最初は二塁の動きに慣れていくことが一番大事だと思う」。平田ヘッドコーチや和田2軍監督、馬場内野守備走塁コーチなど、多くの指導者に囲まれ、日が傾くまで二塁のイロハをたたき込んだ。

シートノックを見届けた岡田監督も「慣れたらいける。中野は意欲がある。やろうとしてる」と公式戦では1年目に18試合しか守っていない二塁守備に適応しようとしている姿勢を評価した。藤本内野守備走塁コーチは「(遊撃と二塁では)逆の動き。体の使い方、ボールの入り方が変わる。基本中の基本をしっかりと形から(つくる)」と、長期的に二塁中野を仕上げていく。今秋キャンプは二塁一本の方針で、中野自身も「守備を重点的にキャンプはやっていきたい。今はセカンドに集中したい」と、阪神では21年5月19日を最後に守っていない二塁に向けて、覚悟を決めた。【前山慎治】

阪神ニュース一覧はコチラ>>